こんにちは。ユウスケです。3人制バスケスクール「NINJA AIRS ACADEMY」の運営とコーチをしています。
この記事では「LTADモデルを参考に多様な年齢層とニーズに応えれるバスケスクールをつくる」というテーマで話をしたいと思います。
LTADモデルからクラス編成をする
LTADモデルは、「人生を通じて活動的であること」を目的としたカナダ発祥のアスリートの育成モデルです。
JBA（日本バスケットボール協会）でも、このLTADモデルを採用した長期育成の考え方で、選手を育成することを勧めています。
LTADモデルを推奨する理由を、JBAの資料から一部引用して紹介します。
子どもの頃から1つのスポーツに特化するのでなく、いろいろ試してみた後、競技力を高めたり、そのまま複数のスポーツを継続したりすることが、活動的な人生を送ることに繋がると説明しています。
生涯スポーツと競技スポーツという考え方
NINJA AIRS ACADEMYでは、LTADモデルを参考にクラス編成を行いました。
「生涯スポーツ」と「競技スポーツ」の2つに大きく分けて、各クラス（年齢）に運動の目的を設定しています。
楽しむことが目的「生涯スポーツ」
生涯スポーツの「楽しむ」は人によって様々だと考えています。例えば以下のようなことです。
- 友達とのコミュニケーションを楽しむ
- 気晴らしとして楽しむ
- マッチョなトレーニングはせず自分のペースで上手くなることを楽しむ
競技力を高めることを重視しておらず、スポーツをすることで感じられる「快」を重視しています。
NINJA AIRS ACADEMYの生涯スポーツは、スクールという位置付けのクラス（U6、U9A/B、U12A/B、U15）を指します。
バスケスクールの機能として第一にある「バスケを練習して上手くなること」を前提に置きつつ、個々が楽しさを感じられるような余白を作っています。
成果を出すことが目的「競技スポーツ」
「成果を出す」の例は、
- できなかったことができるようになりたい
- 自分のスキルを高めたい
- 試合で勝ちたい
などです。楽しむのもいいけど、もっと競争を求めている子たち向けのクラスです。
そのため、クラブチームとして活動をしています。練習内容も個人スキルからチームプレーというチーム単位に変わります。
バスケはチームスポーツのため、1人で勝つことはできません。自分がうまくなりつつ、チームも上手くなるにはどうすればいいのか？を考えながら日々活動しています。
また、U12Aクラス、U9Aクラスは、生涯スポーツと競技スポーツの中間の位置付けをしています。
スポーツ少年団など、他でもバスケをしている子たちが更にスキルを磨くために通っている場合が多いからです。
NINJA AIRSのクラブチームでは活動できないけど、3×3でレベルアップをしたい。あと、チームと関係なく自由にプレーをしたい。という、発散の場にもなっています。
年齢とニーズに合ったクラスで長く通ってもらえるバスケスクールに
LTADモデルを参考にすると、多様な年齢層とニーズに応えれるバスケスクールをつくるヒントになります。
LTADモデルはJBAも推奨している長期選手育成モデルです。
LTADモデルを採用する理由は、長期に渡って運動を楽しんだり、運動能力を向上させたりすることができるからです。
また、バーンアウトや怪我、多様な運動を経験する機会を損失するリスクも下げることができます。
そんなLTADモデルからクラス編成をすると、「楽しむことが目的の生涯スポーツ」と「成果を出すことが目的の競技スポーツ」に分けらます。
年齢と運動の目的を細かく設定することで、子どもたちの多様なニーズに応えることができます。
スクールに長く通ってもらうことは、運営側にとっては何よりも嬉しいことですよね。
今後もこのLTADモデルを参考にして設計したバスケスクールに、たくさんの子どもたちが通ってもらえるよう頑張りたいと思います。
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